予防接種
  • 当院ではワクチン接種も一般診療も順番は共通です。なお、場所は分けて行っています。インターネットによる予約をお勧めします。
  • 予防接種(ワクチン)目的に来院される場合、午前は11:30まで、午後は17:00までに受付をしてください。
    ワクチンの在庫は必要数を用意していますが、事前に電話で問い合わせいただくと確実です。
  • 当クリニックでは、目黒区・東京都の 公費負担・定期接種をおこなっています。
    ただし、年齢制限をはずれた場合には、定期接種でも自費となりますので、ご注意ください。
    当日は必ず母子手帳を持参してください。また公費負担があるものは、区からの書類をお持ちください。
  • 当院では同時接種について積極的に考えています。主に、以下の3種類のワクチンで行いますが、他のワクチンでも行っています。もちろんご相談の上、単独でも2種類でも、場合により4種類でも行います。
    3種混合(DPT)
    ヒブワクチン
    小児用肺炎球菌

ワクチンで予防できる子どもの病気

三種混合(DPT)ワクチンで予防

ジフテリア

のどについたジフテリア菌が増えて、炎症を起こす病気です。38度以上の熱と、犬の遠吠えのようなせきが特徴で、重症になると呼吸困難や神経麻痺、心筋炎を起こし死亡することもあります。

百日せき

連続したせきが長く続き、急に息を吸い込むので笛を吹くような音(ウープ)をともなう呼吸
困難、チアノーゼ、けいれん等が起こる病気です。乳児では無呼吸状態になることがあります。
肺炎、脳炎を併発することがあります。

破傷風

土の中にいる破傷風菌が傷口から体に侵入し、菌の毒素でけいれんを起こす病気です。顔の筋肉
が硬直して引きつったような表情になり、口が開かなくなることが特徴です。重症になると強い
けいれんで呼吸ができなくなったりします。

四種混合ワクチンで予防

三種混合ワクチン(DTP)に不活化ポリオワクチンを加えたワクチンが2012年11月から接種開始されます。
ポリオワクチンの種類の違いで2種類存在する予定です。

ジフテリア

百日せき

破傷風

ポリオ

ポリオワクチンで予防

ポリオ

小児麻痺とも呼ばれます。かかっても無症状か、かぜに似た症状だけですむ場合がほとんど
ですが、症状が出る場合は熱が下がった後に片側の手足に弛緩性麻痺を生じます。
現在の日本では流行はありませんが、世界では流行地域があるため予防接種を続けています。
問題は非常にまれながら重大な障害を残す、生ポリオワクチンによるポリオ様の麻痺(ワクチン関連麻痺)の可能性があることです。
これまで個人輸入で不活化ポリオワクチンを当院では接種してきましたが、2012年9月から日本でも不活化ポリオワクチンが定期予防接種になりました。

BCGワクチンで予防

結核

せきや発熱が続く病気ですが、子どもの場合、せきなどの症状はあまりみられません。赤ちゃんの
場合は、粟粒結核や髄膜炎など重症になりやすく、後遺症が残ったり、死亡することもあります。

麻疹・風疹混合(MR)ワクチンで予防

麻疹(はしか)

熱、鼻水、せきなどの症状ではじまり、熱はいったん下がった後、上がります。特有の赤い発疹が
顔から全身へ広がります。子どもでは重い病気で、かかると肺炎や気管支炎、脳炎を合併する
こともあり、死亡する例もあります。

風疹(三日ばしか)

発熱、赤い発疹、首のリンパ節のはれの3症状が特徴の病気です。熱がでないことも多く
かぜに似た症状で、ふつうは3日程度で治ります。重症になると脳炎や血小板減少性紫斑病に
なることもあります。

日本脳炎ワクチンで予防

日本脳炎

感染したブタから蚊がウイルスを運んできて感染し、脳炎を起こす病気です。ヒトからヒトへは
うつりません。かかっても大多数は無症状ですが、脳炎になると高熱、けいれん、意識障害が
でます。治療が難しく、死亡や重い後遺症の危険性があります。

小児用肺炎球菌ワクチンで予防

肺炎球菌感染症

肺炎球菌による病気で、脳を包む髄膜で炎症を起こす細菌性髄膜炎や菌血症、肺炎などを
起こします。髄膜炎は早期診断が難しいため重症になりやすく、死亡や後遺症の残る 例もあります。菌血症は髄膜炎の前段階になることがあります。
プレベナーには7種類の型が入っています。現在海外では13種類の型のワクチンも発売に
なっていますので、日本での早期導入が望まれます。

ヒブワクチンで予防

Hib(インフルエンザ菌b型)感染症

インフルエンザ菌b型という細菌(※インフルエンザウイルスとはまったく別のもの)による
病気で、細菌性髄膜炎や喉頭蓋炎、肺炎などを起こします。5才までにかかることの多い病気
です。髄膜炎は早期診断が難しく、重症化します。死亡や重い後遺症の残る例も多くあります。
細菌性髄膜炎の原因菌として一番多いのは、このヒブ(Hib)が60%で2番目は肺炎球菌20%です。

水痘ワクチンで予防

水痘(みずぼうそう)

強いかゆみのある赤い水疱をともなった発疹が全身にできる病気です。発疹は水ぶくれ、かさぶたへ
と変化します。脳炎や肺炎、皮膚の細菌感染症などを合併することもあります。

おたふくかぜワクチンで予防

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

発熱とともに片方または両方の唾液腺(※耳の下からあごにかけての部分)、特に耳下腺が
はれる病気です。ふつう1〜2週間で治りますが、無菌性髄膜炎や脳炎を合併することもあり
ます。治らない難聴(片側)になったりします。

B型肝炎ワクチンで予防

B型肝炎

子どもでは分娩時にB型肝炎ウィルスに感染しているお母さんからうつることがほとんどですが、
まれに家族内感染もあります。肝炎になると、疲れやすくなって黄疸がでます。慢性化すると
肝硬変や肝臓がんの原因になったりします。

インフルエンザワクチンで予防 インフルエンザワクチンの説明文(事前にコチラをお読みください)
インフルエンザワクチンで予防 インフルエンザワクチンの問診票(当日コチラをお持ちください)
インフルエンザワクチンで予防 当院に初めて来られる方(診察券を一度も作っていない方)は
インフルエンザワクチンで予防 コチラもお持ちください)

インフルエンザ

悪寒や発熱、頭痛、関節炎などの全身症状がみられます病気です。赤ちゃんがかかると気管支炎
や中耳炎、肺炎を合併することもあります。脳症を起こすと死亡や後遺症の危険性が高くなります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンで予防

子宮頚がん

子宮頸がん主な原因になるヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚や粘膜に存在するごくありふれたウイルスで100種類以上ありますが、子宮頚がんの原因になるのは15種類ほどで「発がん性HPV」と呼ばれます。
発がん性HPVは主に、性交渉によって感染します。そのためサーバリックスは10歳以上の女性が接種対象です。すべての発がん性HPVの感染を防ぐものではありませんが、特に子宮頚がんから多く見つかるHPVの16型と18型の2つのタイプの発がん性HPVの感染を防ぐことができます。
通常、6ヶ月間に3回接種します。
2011年に6,11,16,18型の4種類の型を防げるHPVワクチンが発売されました。
また、日本やアジアに対象を絞った8種類の型のワクチンも開発中ですが、発売はしばらく先です。

ロタウイルスワクチンで予防

ロタウイルス胃腸炎

胃腸炎を引き起こします。おう吐・下痢による脱水症状でぐったりすることがあります。基本的には命の危険とは関係ない病気ですが、点滴による苦痛、入院による社会的負担を減らすために接種します。当院では1回目接種を当面6-12週にお勧めします。

予防接種スケジュール

予防摂取のスケジュール

Know VPD! - ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供たちの命を守る


現在当院で通常在庫のあるワクチン

・小児肺炎球菌ワクチン
・ヒブワクチン
・三種混合(DPT)ワクチン
・四種混合ワクチン(DPT+不活化ポリオ)2012年11月から
・B型肝炎ワクチン
・麻疹・風疹(MR)ワクチン
・日本脳炎ワクチン
・水痘(みずぼうそう)ワクチン
・インフルエンザワクチン(毎年10月から春まで在庫にします)
・おたくふかぜワクチン
・子宮頚がんワクチン
・不活化ポリオワクチン
・DT(2種混合、ジフテリアと破傷風)
・ロタウイルスワクチン(要予約)